そろばんの先生になろう!


「すっかり解き方を忘れてしまった」「習ってきた方法と違ったらどうしよう」

そろばんの先生になるにあたって不安はつきません。

確かに、教室ごとにやり方や指導方法は異なります。

 

でも大丈夫です。

必ずマスターできますので、どういう点を注意して研修を受ければ良いかをチェックしてみましょう。


◎かけ算の解き方

かけ算をする時に、問題の一部をそろばんに置くやり方が片落としで、問題を一切置かず答えのみを置いていくやり方が両落としです。

両方教えてみるとよく分かりますが、両落としの方が教える方として大変です。処理することが片落としよりも多いためで、九九がきちんと頭に入っていない生徒には特に難しくなります。そのため、かけ算は片落としで教えている教室の方が多いのではないかと思われます。一方で、右脳のトレーニングを重視している教室や段以上の育成を基本としている教室では両落としを採用している教室が多いでしょう。

皆さんがどちらで習われていたとしても心配はありません。採用時の研修等で十分にマスターすることができます。小学生がマスターできるのですから当然ですね^^;

 

面接を受ける際には自分がどちらの方法で習っていたかをきちんと答えられるようにしておきましょう。

◎指の動かし方

代表的なところでは6の引き方(1を引いてから6を引くのか、1玉と5玉を同時にはじくのか)や答えの位置を示す指の置き方(置くかどうか)などです。

 

習ってきた指の動きと違う動きはなかなか受け入れられないかもしれませんが^^; 指導者として指使いの重要性を理解すると、どの方法を採用するか、より 決められた方法を徹底する方が重要だと分かりますよ。

◎わり算の指導表現

わり算の指導においても様々な表現があります。

「9の中に2はいくつある?」「9は2で割れる?」「2の段で9に最も近い答えは?」など、様々です。こちらについてはまず教室のスタンダードを研修で教えてもらったうえで、どこまで表現の幅が認められているか確認しましょう。この表現で理解できない場合はこの表現を使いましょう、といった場合や、わり算を学校で習っている生徒はこの表現にしましょう、といった使い分けがある教室もあります。また、最初の指導の時にわり算を両置きし、九九の表もセットにして指導していく方法もあります。わり算の指導はなかなか難しい部分でもあるので先輩方の意見をしっかりと聞きましょう。

 

◎見取りの指導表現

「足せない4は、6を引いて10を足す」と指導するところもありますし、「4を足せない時は6を引いてから10を足す」と指導するところもあります。

 

指の動かし方は非常に重要ですので、机間巡視の際は指の動きをよくチェックします。指導者同士のブレがないよう、一度研修で教えてもらったらその文言を呪文のように唱えて体に染みこませましょう。なかなか昔のクセは直らないのでご注意を。