そろばんで地域社会に貢献するために、思い切って自分で教室を開校するのも一つの方法です。
自分で思い通りのそろばん教室を開校するための手順をみてみましょう!
(コンセプトを考える)
どういう教室にしたいか、教室のコンセプトを考えましょう。
コンセプトを考えるにあたってはなぜ先生になりたいのか、どんな教室にしたいのか、をイメージすると手助けになります。
(教室の名称、キャッチフレーズなど)
コンセプトに沿った教室の名前、ロゴ、テーマカラー、キャッチフレーズ、教室のキャラクターを考えると教室の統一感が出ますのでオススメです。
(コンセプトに沿った仕組み作り)
コンセプトに沿った仕組みを考えましょう。この仕組みは他の教室との差別化につながります。
ポイント制度を工夫したり、表彰制度を作ったりと、いろいろ考えてみましょう。
(授業の組み立て)
授業の組み立て、クラス分けを考えましょう。授業時間(分数)、時間帯、開講曜日、月の指導回数も考えましょう。そろばん教室を開校されている方の話を伺ったり、教室を見学したりできれば大きな力になるでしょう。
(テキストの選定)
授業で使用するテキストやそろばんを選定します。テキストやそろばんの選定においては、取り扱っている会社とのコンタクトが必要です。テキストとそろばん以外にも文鎮やそろばんケースの在庫が必要です。
(フラッシュ暗算等への対応)
フラッシュ暗算等に対応するためには、パソコンやタブレット、そして専用のソフトウェア・アプリが必要となります。
(月謝の設定)
近隣の教室を参考にしましょう。冷暖房費、プリント代、テキスト代、進級代などをいただくかどうか、月の回数などによっても月謝の設定は変わってきます。
月謝は途中では変えにくいので、シミュレーションをきちっと行い、慎重に決定しましょう。月謝の計算には、家賃や広告費などを忘れずに!
(テナントを探す)
テナントを借りる場合は立地を検討します。子供の多い地域や、通いやすい安全な場所などを目安に決定します。地域を分断する線路や大きな道路には注意しましょう。また、近くのそろばん教室も調べておきましょう。
(机等の準備)
机・イスなどを準備します。子供対象の机とイスが最適です。学習塾などで共通の机を使用する場合は調整用のクッションなどを用意しましょう。
(書類等の準備)
入会申込書や規約などの準備が必要です。生徒関係では、出席簿や座席表なども準備しましょう。
(電話番号の取得)
受付用の電話回線が必要です。タウンページに教室の番号を載せたり、フリーダイヤルの導入も検討しましょう。教室の電話を自宅で受けることも可能です!
(補助スタッフの採用)
運営の補助スタッフを採用する場合には、求人条件の検討(時給、交通費、研修期間など)、求人媒体の選定と申込、募集受付、面接と合否判断、合否通知と雇用契約の締結が必要となります。
雇用契約書は法律の基準に沿って作成しましょう。ウェブでもひな形はたくさん公開されていますのでこれらを参考にします。
(月謝の収納方法)
月謝の受け取り方法は昔ながらの月謝袋に加え、口座振替や振込用紙、クレジットカードまであります。口座振替などには銀行との契約も必要ですので、早めに準備しましょう。
(珠算連盟への加盟)
連盟に加盟しなくても教室の開校は可能です。
加盟を希望する場合は連盟に問い合せてみましょう。
(看板を設置する)
テナントや建物の立地によって貼り看板や窓のステッカー、置き看板などを組み合わせ、道行く人に気付いてもらえるようにしましょう。 看板屋さんにお願いするとすべてやってくれます。デザインイメージをしっかりと伝えましょう。もちろんチラシと同じくデザインをすべて自分で作成することもできます。
(ホームページを作成する)
コンセプトに沿ったホームページを作成しましょう。ホームページは業者にお願いすることもできますし、自分で作ることもできます。今はホームページ(特にスマホサイト)が重要となっています。SEO対策もしっかりと!
(チラシを作成する)
コンセプトに沿ったチラシを作成しましょう。折り込み媒体、折り込み地域や折り込み枚数、折り込み日も併せて検討します。 チラシの作成をプロにお願いすると費用がかかりますが、illustratorというソフトを使って自分で作成すれば、印刷代だけでチラシを作成することも可能です。新聞折り込みは今でもまだ重要です。折り込みの会社さんとも相談し、折り込み枚数を決定しましょう。
(その他の広告媒体)
新聞の折り込み以外にも、地域情報紙や市報(区報)、回覧板への広告掲載などがあります。また、郵便局にチラシを置いてもらうこともできます(有料)。地域の特性や反応をみてさまざまな広告手段を試してみましょう。
(ポスティング)
地域の皆様へ教室を知ってもらうために、新聞折り込みだけではなくポスティングも行いましょう。特に生徒さんが集まるまでは積極的にポスティングを行います。
(体験の受付準備をする)
体験申込の電話が入れば、残り少し。体験授業の方法(授業内容など)を決めておきましょう!
いかがでしたか? 開校準備のほんの一部でしたが参考になりましたか?
もちろん、授業がスタートしても生徒の座席配置に始まり授業に集中させる方法など、やることはいっぱい。
でも、そろばんの先生になりたいという熱い情熱があればきっとこの大変な開校準備もその後の楽しみにつながりますよ!